地震被害軽減のための強震動予測 ~多様な被害地震への挑戦~


京都大学

複合原子力科学研究所

特任教授

釜江 克宏 氏

講演概要

1995年兵庫県南部地震を契機として積極的な地震被害軽減のための取組も始まり、地震観測網の展開とともに、強震動予測研究が精力的に行われ、既に実用化されている。特に高層ビルや重要構造物、例えば原子力発電所の耐震設計には欠かせない。日本には3つのタイプの被害地震が起こる。活断層による内陸地殻内地震、プレート境界や内部で起こる海溝型地震である。地震動(強震動)は地震のタイプによっても異なり、耐震設計にとっては重要である。講演ではそうした多様な被害地震の強震動予測への挑戦や課題について解説する。

講師プロフィール

昭和53年 名古屋工業大学大学院工学研究科・建築学専攻修士課程修了

昭和55年 一級建築士免許取得

昭和58年 京都大学原子炉実験所・助手

平成3年 名古屋工業大学博士(工学)学位取得

平成10年 京都大学原子炉実験所・助教授

平成17年  同・附属安全原子力システム研究センター・教授

平成25年4月~平成29年3月  同・附属安全原子力システム研究センター長

平成27年4月~平成29年3月  同・副所長(安全管理担当)

平成30年3月 退職

平成30年4月~ 京都大学名誉教授、京都大学複合原子力科学研究所 特任教授

 

専門:地震工学、断層モデルを用いた地震動の予測手法の開発研究、その他

文部科学省 地震調査委員会・地震動予測手法検討分科会 委員、内閣府:旧原子力安全委員会専門委員、原子力規制委員会:発電用軽水型原子炉施設の地震・津波に関わる規制基準に関する検討チーム委員など